
東京の賃貸経営でシェアハウスを選ぶメリット・デメリットを解説
東京では、賃貸経営のひとつの形態として、シェアハウスが注目されるようになりました。シェアハウスを賃貸経営してみたいと興味があっても「よくわからないまま経営を始めるのは不安」「利益が得られるのか」など、運営に関して悩んでしまう方もいるでしょう。今回の記事では、東京の賃貸経営でシェアハウスを選ぶメリット・デメリットを解説します。
シェアハウスを賃貸経営するメリット
シェアハウスを賃貸経営するメリットを3つ紹介します。
■空き室リスクを回避しやすい
シェアハウスは、一戸建てで賃貸経営を行う場合よりも空き室リスクを回避しやすいようです。一戸建ての賃貸経営は、入居者が決まらなければ賃料収入は発生しません。しかし、シェアハウスは複数の入居者がいるため、誰か1人が退去しても他の入居者がいる限り、賃料収入を得られます。複数名入居者がいることで、全員退出しない限りは賃料収入が途切れることは起こりにくいでしょう。
また、多少の空き部屋が出てしまってもある程度の収入は見込めるので、賃貸経営初心者にはおすすめです。同じように、アパートやマンション経営も入居者がいることで、空き室リスクは回避しやすいものの、シェアハウスと異なり管理しなければいけないことも多く、手間やコストがかかります。
■利益を得やすい
シェアハウスは、一般的に住宅1軒を部屋ごとに分け、複数の入居者に住んでもらう形式をとっています。賃貸として戸建てを貸すよりも賃料収入が単純に増えるため、収益性が高いといえるでしょう。複数の人に貸し出すことで、賃貸収入も「入居数×家賃」を得られるので、収入を増やすことができ、利益も得やすいです。
■築年数が古くても入居希望者がいる
シェアハウスは入居者のニーズに合っていれば、家の古さや築年数はあまり気にしない方が多いでしょう。「家具や家電などが揃っていてすぐに生活を始められる」「入居者同士交流ができることで1人暮らしの寂しさがない」など、入居者の求める要素を満たしていれば、多少の古さは気にしない方が多く見受けられます。
しかし、貸主として住んでもらうには安心・安全な家を提供しなければなりません。築年数が経っている古い家でも、ニーズに応えたシェアハウスであれば何もしなくても入居希望者はいるでしょう。しかし、心配な箇所があれば必ず補強工事を行ってください。心配な箇所を工事もせず放置し、何か住人にトラブルが発生した場合は、貸主や管理会社に責任が問われることもあります。
シェアハウスを賃貸経営するデメリット
ここからはシェアハウスを賃貸経営するデメリットを紹介します。
■活用できる物件探しが難しい
いざシェアハウスを経営したいと物件を探してもシェアハウス向けの物件は条件も厳しく、中々思うような家を探すことは難しいでしょう。部屋数が多い、共有スペースが広く使える、トイレの数が多く設置されているなど、一般的な物件とは異なり複数の入居者が快適に生活できる家を見つける努力も必要です。希望する物件は数も少なく、中々見つけられないこともあるでしょう。
■住人同士のトラブルが起きやすい
入居者同士がひとつの家に住むことは、シェアハウスの魅力です。しかし、他人同士が同じ家で生活することが原因となり、トラブルが起きてしまうことがあります。シェアハウスは玄関・リビング・キッチン・風呂・トイレなどの共有部分で、使い方や価値観の違いでトラブルに発展するケースが見られます。入居者同士のトラブルは、解決できなければ退去につながるリスクもあるため、早急に対応することが求められるでしょう。このようなトラブルを防ぐためには、共有スペースの管理をしっかり行うことが大切です。
■設備・管理費用が高くなりがち
シェアハウスを賃貸経営するには、設備・管理費用などが大きな負担となります。複数人で住むので広い共用スペースが必要になる、キッチンやトイレ、浴室など複数用意する、複数の部屋の仕切りを作りドア鍵を付けるなど、もとの物件に手を加えてシェアハウス用に再設計をしなくてはならず、リノベーション費用や建築費用がかさむでしょう。
入居者の各部屋には家具や電化製品を備え付けているケースが多く見られます。この設備が故障してしまった時の修理も、入居者による破損や故障が原因でなければオーナー側で行わなくてはならず、何かと費用がかかってしまうでしょう。
このような管理を自分で行うのは難しいと考え、シェアハウスの管理を業者に委託する方もいます。その場合、管理会社にもよりますが家賃の20%は管理費がかかると思っておくとよいでしょう。またすべて自分で管理を行いたいと考えている方でも、いざという時のために頼れる管理会社を探しておくことをおすすめします。
シェアハウスの賃貸経営は魅力的な投資です。しかし経営だけでなく、家の管理や人同士の関わりなど細かい管理が必要とされ、手間や費用がかかるケースも多いでしょう。シェアハウスの賃貸経営を目指している方は、シェアハウスのメリット・デメリットも参考にしてくださいね。